ページのトップです。
pinterest

SKLO

2013.12.7

この度、金沢市寺町に位置する国登録有形文化財指定 辻家邸宅

母屋の改装に携わりました。主にアンティーク和灯の選別を

短期間で行わなければならず、明治、大正、昭和初期の灯り、

空間に関して一気に学び 探し出さなくてはなりませんでした。

特に西洋の照明器具との違いを感じたのは、視覚的に訴えかける

存在というよりも、むしろ禅や茶道などにも通ずる物事の捉え方が

反映されている点です。知れば知るほど選別が難解になっていきました。

そんななか「奇を衒う」という言葉を教わりました。恥ずかしながら

初めて聞いた言葉でした。「わざと普通と違っていることをして人の

注意を引こうとする」とあります。完璧を求めてガチガチになっていた

肩の荷が下り、新たな可能性が与えられたのです。最終的には、庭園に続く

空気を遮ることなく四季への情、色彩感覚の妙、素材への愛情を感じること

ができ、決して押し付けず、存在感を内包した照明器具がそこに在る。

その様な選別ができたのではないかと思っています。灯りの重要性は

予てより申します通り、西洋においてもここ日本においても全く

同じです。そしてもっと過去から多くを学ばなくてはならない。

何故ならば、私たちは過去の蓄積の上に立っているわけですから。

辻家庭園

gotoTop